2018〜2019 総監督:三池崇史 出演:三好佑季、菱田未渚美、隅谷百花、鶴屋美咲、小川桜花、増田來亜 ★5.0
あらすじ
女児向け特撮ドラマ『ガールズ戦士シリーズ』の第2弾。中学校の入学式の日に不思議な力に導かれたモモカ。仲間とともに魔法を使って、人々の夢を奪う邪魔界に立ち向かっていく!。
感想(というか思い出)
ファントミに続いて、振り返ってみる。
ファントミに夢中になった我ら親娘の次のターゲットは、シリーズ前作の”マジマジョ”だった。すでにTV放送は終わっていたのでU-NEXTで後追い視聴。実はこれがU-NEXTに入会するキッカケである。リアタイ視聴者とは見る順番が逆なので、受ける印象も違ったかもしれない。
ファントミ同様に面白かった。娘はファントミ派、父はマジマジョ派である。同じ特撮シリーズなので基本プロットは同じだが、かなり作風が違っていた。
王道、鉄板、正統派のストーリー
1作目はコメディ。2作目は正統派。3作目はパロディ。このシリーズは作風が毎回変わっている。シリーズ初期は、挑戦と調整を試みていたのだろうか。だからこそ違いがあって面白い。
マジマジョは「中学生の主人公が、魔法世界から侵略して来た敵と戦い、仲間と友情を育み、家族愛にも恵まれ、憧れの先輩と淡い初恋と別れを乗り越え、最期は魔法世界のプリンセスになる。」という、昔から存在する”いかにも女児向けのプロット”を詰めに詰め込んだ王道ストーリーだ。
まるで女子の夢のゴッタ煮のようだが、現代的な要素や笑いも取り入れながら、じっくり丁寧に描いてストーリーが進むので、放送後半にはオジサンの私もスッカリ思い入れが強くなっていたw。
追加メンバーの登場、パワーUPアイテム、中ボスの交代劇、といったイベントで、子供が飽きないようにもなっている。また、家庭内や学校生活のシーンも多く、家族や同級生や先生との関係性を描くことで、青春ドラマとしての一面も強くしている。
豪華な脇役陣
2作目もゲスト俳優陣は豪華で、森七奈などのブレイク前の若手も出演している。母親役は佐藤江梨子なのだが、彼女が過去に演じたキューティーハニーを彷彿させるシーンもあったりする。
注目はラスボスの遠藤憲一。なぜ引き受けた?。このドラマを認識する以前、休日の朝にTVを着けたら「遠藤憲一が変なコスプレして女の子たちと戦ってる。ウケるわw」と笑った記憶を思い出した。
magical2
主演5人で組んだガールズ・グループ「magical2」は、主題歌を担当してCDデビューしている。やはりただのキッズ向けアイドルではなく、歌もダンスもルックスもレベルが高い。特に歌唱力が高く、楽曲にも恵まれたおかげで、本シリーズで生まれた最高のグループだと思う。
番組終了と同時に解散となるのだが、それと同時に「Girls2」の結成が発表されて「magical2」の一部メンバーが参加することになる。「magical2」の人気とレベルが高く、解散するには惜しくて再構築してデビューさせたのかなと想像している。なぜならば、活動後半には番組と全く関係ない楽曲である80年代の洋楽ダンス「Toy Boy」をカバーして、ミュージックビデオまで制作していることから、期待と力の入れようを感じるからである。
最終回ではチョット泣いた…
5人で唯一、三好佑季ちゃんだけ「Girls2」に参加しなかった。
番組終盤のストーリーで、三好佑季ちゃんが演じる主人公は、魔法界のプリンセスに就任するために4人を残して人間界から離れる。という展開に進んでいき、現実の関係性とリンクして、とても切ない気持ちにさせる。
ドラマ内では最期に人間界に居残ることになりハッピーエンドを迎えるが、現実での別れを知ってると一層切なくなるのだ。
前述の通り、とても丁寧に描いた物語や関係性を見続けていたので、初代オープニング曲「愛について」に合わせた出演者たち総出のダンスショットが流れると、涙が頬を濡らしていた。
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