うつ病(6)向き合い方を改める

私はこれまで3度、うつ病により仕事を休職した。

3度とも過労によるもので、ボロボロに擦り減るまで我慢して働くという事を繰り返していた。休職に至らないまでも振り返れば「あの頃も”うつ状態”だったなぁ」という時期が幾つかある。私はどんなに辛くても、ギブアップやSOSを良い出せない性格なのだと思う。弱いところを人に見せたくないという誤ったプライドが有るのかもしれない。

休職を明けて仕事へ復帰する度に「自分はもう大丈夫だ」と思い込み、やがて時間が経てば”うつ病”だったことを忘れてしまい、またバリバリ働く生活に身を投じていた。出世や他人からの評価に興味は無いが、仕事で成果を出す自分が好きだったのだと思う。

1度目、2度目の休職は半年未満で復職していたが、3度目現在の休職期間は1年以上が過ぎた。神経痛や不眠・不安の症状は長期化しており、以前のようには回復しない焦りを感じると「もう以前の自分には戻れないな」と悟るようになった。

休職当初は、苦手だった薬もしっかり飲み「早く治して元気になりたい」という気持ちでいっぱいだった。前向きな気分の時もあれば、少し調子を崩すと「焦り」や「落胆」の気持ちが強くなり落ち込んでしまうこともある。このようなサイクルを繰り返した。

明るい昼間にベッドから起き上がれない自分が大嫌いだ。しかし、ある時から治すことを諦めた。もう死ぬまで治らない病気だと認識を改め、うまく付き合う方法を模索して、可能な限りストレスを溜め込まないように心がけた。

私は「〇〇すべき」という気持ちが強いタイプであり、何事も効率化を追求するタイプなのだが、自分に対して寛容になる必要があった。毎日散歩できなくても、夜更かしして昼寝しても、コンビニのお菓子を間食しても、「思い通りならなくてもイイじゃないか」と開き直り、そんな不摂生な自分も肯定できるようになると気持ちが楽になった。自分に対して寛容になることがストレス軽減に繋がっていると思う。

夫婦間や育児など家庭内のストレスは除去は難しく、イライラする事も少なくはない。だから今でも調子を崩す時はあるが、以前よりは良くなってきた思う。しばらく悩んでいた仕事の進退についても退職の決断ができた。今後も可能な限りストレスフリーな生き方を模索して生きたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました