うつ病と言っても人によって症状は様々かと思いますが、私の身体に起きた症状をお話します。私はこれまで3回うつ病を発症・休職したのですが毎回症状や状況は少しづつ違いました。
1回目の発症時は、ほぼ毎月100時間オーバーの残業過多な生活を2年ぐらい続けていました。特に身体的な症状は現れませんでしたが、慢性的な睡眠不足は自覚していました。半年で体重が20kgぐらい減りました。ある日から仕事のやる気は有るにもかかわらず、集中力や記憶力が全く続かないといった症状が現れました。それが段々と酷くなると、日中のふとした時に記憶(時間)が飛ぶという事が増えました。トイレで便座に着いてボーッとしてたら30分くらい過ぎていた。デスクで仕事してると何も出来てないのに2時間くらい経っていた。などなど。忘れ物も増えていき、新しい情報や指示などは頭に入らなくなりました。体力も限界を超えた時、会社で倒れて病院に運ばれて、そのまま半年ほど休職となりました。休職直後からは不眠になり、情緒も不安定で人と会話中に急によく泣き出すこともありました。また勃起不全にも陥りまだ20代だった私にはとてもショックでした。
2回目の発症は、両親との同居・介護に加えて、生まれてばかりの娘の育児が始まった時でした。仕事は深夜・休日出勤が多く年間休日が30日程度しかない状態で不規則な生活が続いていました。妻が産休を終えて復職するとキャパを超えたせいでメンタルを病み、私に辛く当たってくるようになりました。私もストレスが極まると左半身全体に痺れが現れ始め、顔面麻痺も現れました。夜になると泣いていました。1度目の経験則と、このままでは育児と介護までも出来なくなってマズイと考え、休職を申し出ました。その後は不眠と無気力、情緒不安定が続きましたが、半年後に父が他界して負担が減った事を機に復職しました。
3回目の発症は、同居の母の終末介護していた時です。仕事と育児で時間的余裕がない生活でしたが、なんとか生活は回っていましたが、母のガンが脳転移して要介護4の状態になると24時間年中無休の生活になりました。まず、在職中から起きていたストレスによる手の神経痛が悪化していき、最初は指先だけだった痛みや痺れが次第に腕・肩にまで広がっていきました。体重は2年で20kg減りました。そして慢性的な不眠により集中力欠如、情緒不安定となり、やっぱり仕事ができなくなり休職に至りました。母のために設置した呼出用の家庭向けナースコールのせいでアラーム音が怖くなりました。毎晩何度も鳴り響くアラーム音に過剰反応するようになってしまい心臓がギュウっと締め付けられるようになりました。今でも外出中に似たようなアラーム音を聞くと体がビクッと反応してしまいます。休職後は不眠となり無気力・無感情が長く続きました。字が読めない・書けないという時もありました。そして前より気が短くなりました。
3回とも不眠と情緒面の不安は共通する一方、身体的な症状(神経痛、顔面麻痺、体重増減、等)は毎回異なりました。これらの経験を通じて自分の現在の体調を客観的に判断できるようにはなったかと思います。今後の防衛策として出来るだけストレスを受けないように生きていこう考えるようになりました。
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