お金のことを真剣に考え始める

休職してからは「お金」のことばかり気にしていました。当面は傷病手当の受給によって生活できますが、いつまで続けられる訳ではありません。「もしも仕事に復帰できなかった場合、どうやって生活しよう・・・」そんな将来への大きな不安を埋めるため、眠れない夜に情報収集を始めていました。

ネット上には様々な生き方・稼ぎ方をしている人達がいます。そして有益な情報や経験を紹介してくれます。ずっとサラリーマンしか経験のない私には多くのヒントが得られました。失敗例や成功例、法制度の抜け道や裏技、思想や精神的な啓発、など実に様々です。中には怪しいモノも多々あるので、正しく自分の目的に合致した情報を選択することは大事です。

それらに触発されると、お金について勉強する動機も前向きになり、「理想の人生を叶えるために、今の仕事と収入を捨てて生活することは可能か？」という検討と計画に変わっていきました。

サラリーマンだけを続けていると社会保険や税金の仕組みなど知らなくても生きていけます。生命保険に加入していましたが真剣に考えて決めていませんでした。定期預金や投資信託もしていません。自分はなぜ今までボンヤリ生きていたのだと思い、まずは現在の「収入」と「支出」と「資産・負債」について、より正確に認識しようと考えました。

手始めに、過去の給与明細や源泉徴収票を引っ張り出して記載内容の意味や読み方を勉強しました。最初は「収入と所得て何が違うの？」というレベルだったので源泉徴収票なんか「わざと分かり難くしてるんじゃないか？」と思いました。少し意味が分かってくると、社会保険料がどのように決められるかや、税金を安くするための「控除」について興味を持つようになり、さらに勉強意欲が湧いてきました。