アントマン&ワスプ:クアントマニア

映画・ドラマ

★☆☆☆☆ 2023 アメリカ 監督:ベイトン・リード 出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、ジョナサン・メジャーズ、キャスリン・ニュートン、ミシェル・ファイファー、マイケル・ダグラス

あらすじ

サノスとの最終決戦、アベンジャーズと共に世界を救ったスコットは、平穏な暮らしを取り戻した。ある日、娘のキャシーが今後の脅威に備えて量子世界へと信号を送る人工衛星を開発するが、起動した影響で突然装置が光を放ち、ピム一家とスコットとキャシーは量子世界へと吸い込まれてしまい…。

感想

驚くほど、つまらなかった…。

情けない親父だったスコットは、様々な経験を経てイイ大人になったようだ。娘への愛情も強く、父親として非の打ちどころが無い。1作目のスコットに情けないけど人間味があり、そこに共感や愛着を感じたし、強くて立派なヒーローだらけのMCUにおいて特異な主人公だった。前作までに人間として成長したが故に、そのような魅力がなくなったように感じた。

主役以外も魅力的なキャラがいなかった。ホープ(ワスプ)の活躍は殆どなく、本作のヒロインは母ジャネットになっている。登場人物の平均年齢が高めになるせいか娘キャシーの出番が多いのだが、普通のお嬢さんで可愛いが特別な個性や魅力は無い。量子世界の人々もイマイチ。既視感のあるキャラや雰囲気で新鮮味に欠ける。

致命的なのは敵であるカーン。”最凶のヴィラン”らしいが、その強さも魅力もイマイチ分かり難くい。さらには「非力なアントマンが、どうやって倒すのか?」を楽しみにしていたら、突如登場した蟻軍団に数で押し切られた姿を見てガッカリした。

面白かった点を挙げるとするならば、デカいサイズで変身して周囲の建物ごと大破壊するシーンは爽快だ。怪獣映画などで巨大な敵が暴れると大被害だが、味方がやると非常に爽快に感じる。気が付いたのだが、味方が敵より巨大化して戦う作品は、ほぼ皆無だ。容易に勝ってしまいイメージも悪いので御法度にしているのだろう。

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