2009-2017 アメリカ 監督:ギャビン・ウッド、ジェームズ・マンゴールド 出演:ヒュー・ジャックマン ★2.5
あらすじ
ウルヴァリンが主役となるX-MENシリーズのスピンオフ作品。初期三部作の前日譚であり出生から改造手術をされるまでを描いた”ZERO”、日本を舞台にした”SAMURAI”、すっかり落ちぶれてしまった姿となった未来が舞台の”LOGAN”。
感想
スピンオフ1作目の”ZERO”は面白かった。相変わらず登場キャラは多いが、主役の人物像や背景にしっかり深掘り出来ており、ウルヴァリンというキャラクターはこの映画で完成されたと思う。ヒュー・ジャックマンの鍛えられた肉体も見事でノンケだが裸体のシーンで興奮してしまった。
続く”SAMURAI”は日本が舞台でイヤな予感しかしなかったが、観始めると予想外に面白かった。自ら手を下したジーンの夢に苦しみながら、田舎街で孤独で荒れた生活をする哀れな彼の姿を見ると、これからどんな映画になるのかと期待が沸いた。
ところが、そんな期待は開始から10分で崩壊。変な日本人女が出てきた・・・。やっぱりイヤな予感が的中。その後も舞台が日本へ移ると、微妙に日本人の登場が続き、それが気になって物語に集中できない。挫けそうになる私の心を真田広之の存在が辛うじて繋ぎ止めてくれた。
もう一人の日本人女性が今作にヒロインになるのだが、最初に登場した女性を含め、この2名の芝居がとにかく酷い。最初は吹替版で視聴していたのだが、あまりに吹替のセリフがヘタクソ過ぎたので字幕版に切りかえたら、英語の芝居もヘタクソでさらに怒りが沸いた。てっきり話題集めに公開当時に人気の芸能人が吹替したのかと思ったら、芝居した本人による吹替だったw。なんでコイツらキャスティングしたんだよ。
“LOGAN”は、未来の話なのか、別の世界線の設定なのだろうか、なぜ荒んだ状況になったのか説明が無いので最初に戸惑った。だが、シリーズ別作品でも説明もなくプロフェッサーXが生き返ったり、マグニートーが能力復活したりしていたので「そんなもんか」と飲み込んだ。
中盤で登場する小さなウルヴァリンには少し驚いたが、映画全体としては「このウルヴァリンシリーズでも、もうやること無くなったんだな・・・」と思い知らされる展開だった。果たして”デッドプール&”は面白いのだろうか?。
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