ガルバト:#02の感想

TV・ラジオ

前回の続き。今回もTV放送とYouTube版をそれぞれ視聴。

候補生が映らないオーディション番組

TV放送の方は、前回と同様に番組として面白くない。”オーディション番組”と銘打っているのに、なかなかオーディションの様子が映らない。1話目を見て盛り上がった視聴者の期待を大きく挫く内容だった。何回放送するか分からないが、2話目にして早くも”引き伸ばし回”のように感じる。

候補生の紹介も有力者数名のみに留まり、それも前話と同じメンバーばかり。Xでは各候補生の紹介が始まったが「放送本編でやってあげなよ」と言いたい。顔と名前だけの紹介では、ファンも付き難いだろう。

制作者側に番組を面白くしようという気概も手腕も感じない。このままでは「番組を見るのは辞めてSNSで結果だけ見れば良いか」と思ってしまう。一方、YouTube版はしっかりと候補生の紹介していたので、本当にTV放送が見る必要がないかも。

今回も主役は佐藤P

ハッキリ言ってしまうが「佐藤Pが美人過ぎて、参加候補生が霞んでしまう」。彼女の存在はこの企画の中心だが足枷にもなるだろう。佐藤P以上に輝く原石は、何人現れるのだろうか?。佐藤Pのダンサーとしての現役ぶりを紹介されると、自らもグループ入りする展開を容易に想像する。

番組後半からは候補生達の姿は完全に消えて、佐藤Pが主役のドキュメントに様変わり。更にはEXILE NAOTOも加わり「LDHって素敵🎵」。もはや事務所の宣伝番組になっていた。

プロデューサー・サイドのストーリーを見せるには早過ぎるし、分量も多過ぎる。本来の主役である候補者達を二の次にする悪い印象を与えた。

iScreamの二人

3次審査からiScreamから2名が参加することが分かったが、予想通りで何も驚きは無かった。iScreamも好きなグループなので複雑な気持ちではあるが、二人の参加は賛成する。順調とは言えないiScreamの活動に固執するよりは、この企画を通じて活躍の場を増やして欲しい。

ただ、気になったのがインタビューの二人の表情。他の候補者に比べたらキラキラ感がない。E-girlsへの憧れや美辞麗句を語っているが、素直には受け取れない。

  • HIRO社長&佐藤P「E-girlsの様な憧れの連鎖ができなかった」
  • LDH所属現役メンバー「昔からE-girlsに憧れていた」

番組の掲げたシナリオが破綻しているのは明らかだ。日の目を見なかった者の「再生」「再チャレンジ」を掲げた方が筋は通るだろう。だが、男性ならスポ根としてエンタメに出来るが女子では酷に見えてしまうし、再起を背負わせるには彼女たちは若過ぎる。

ますます歪になるオーディション

さらには、”この企画のためにGirls2を脱退して大きな覚悟で臨んだ”と紹介される原田都愛ちゃんとも比べられてしまう。「仕事のあるGirls2は兼務不可だから脱退」「仕事のないiScreamは兼務で参加」と揶揄されかねないし、3次審査から参加した理由も明確な説明が無いから出来レースを疑われて当然だろう。

この先の審査過程で、合格しても出来レースと言われる。経験者が落ちる展開になればドラマチックだしガチンコ感は生まれるが、ますます事務所叩きが激化するだろう。はじめから悪手なのだ。

デビュー経験者に対する佐藤Pのコメントも、何処かフワッとしていて白々しく感じてしまう。経験者にはもっと厳しい態度をとって欲しい。経験者3名に対して最も心配なのは、新規ファンからの嫉妬である。推しの候補生に比べて優遇された経験者を見れば快く思わないだろう。デビュー後も同グループのファン同士で叩き合う最悪のケースだけは避けて欲しい。

夢や希望ばかりを謳い、都合の悪い所は覆い隠す。SNSで書かれる事務所への批評を体現したような企画。そんな印象が色濃くなった#02だった。もっと上手にやって欲しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました