番組の感想
いよいよ最終回。番組内容は、最終審査のパフォーマンス、そして合格者発表。
番組を見終えた時の感想は「キレイにまとまって終わったな」という印象。もちろん感動的だったが、予定調和を感じて少し退屈な面もあった。
ゲスト審査員
m-floのLISAが参加。彼女の話している姿を初めて見たのだが、ルー大柴のような喋り方が面白い。前回審査時のクリスタル・ケイに続きLDH所属の女性アーティストの登場により、事務所総出での盛り上げようとしている意気込みが伝わる。だが、候補生と同年代のGirls2とLAKIの2組は最後まで応援にも出演しなかった。これについて余計な邪推をしてしまうのは、トアちゃんが居る以上は仕方ないだろう。
パフォーマンス
感じた事を一つ一つ挙げるとキリがないので、強く感じたことを列挙。新課題曲の「All For Me」はデモ曲ではピンと来なかったが、思った以上にかっこいい演技で一番好みの曲になった。シモミュウちゃんは自信も風格も現れてきて、危なげない堂々の演技象。もちろんユナ・ヒナタも安定かつ圧巻の歌唱力で、それぞれ私の琴線に触れる場面があった。関心のあった「ステージ映え」のチェックも楽しめた。名前は挙げないが、ステージ上と普段とで印象が変わる者、大勢の中でも目立つ者と埋もれてしまう者、それぞれ候補者の変容が面白かった。ただ、バスリズム2に出演していた時と同じ衣装だったのが残念。
結果発表
11名全員が合格。多くの人達が予想と期待した通りの結果となった。だからドキドキしながら結果発表を待つ事もなかった。グループ名は「CIRRA」。私の第一印象は「女性ファッション誌のような名前だな」と感じたが、モデルも務める佐藤Pが考案したのならば妙に納得。まだピンと来ていないが、そのうち慣れるだろう。
コイロちゃんの辞退
私には意外ではなかった。彼女のこれまでの態度から、合格してもデビュー前に辞退するだろう事は予想できた。むしろ彼女と番組の双方にとって一番良いタイミングで辞退表明したと思う。これまでのキャリアと自信から他の候補者とは異なる達観した雰囲気を持っていた彼女だが、終幕後の舞台裏での涙で初めて10代の少女らしさを見ることが出来て、今後の期待と応援をしたくなった。
エピローグ
デビュー合格者や佐藤Pのコメントよりも、鑑賞していた練習生達のインタビューが印象的。企画の肝に掲げていた「憧れの連鎖」に沿うような演出で締め括られた。審査本番中に映し出された客席にいる練習生達の表情も、とても効果的でイイ演出。放送当初から、これぐらい良い演出や構成をしてくれたら良いのにと悔やまれる。
今週の佐藤P
最終回も涙は封印。客席で目を潤ませる程度だったが、最後は号泣する姿が見たかった。
ところで彼女の「プロデューサー」の仕事は、どこまでが範疇なのだろうか?。オーディションまでのプロデュースなのか、デビュー後もプロデュースするのか?。分からないが少なくとも、デビュー曲には関わってくるだろうと思う。オーディション中は、企画・審査・司会・メンターと様々な役割を担っていたが、プロデューサーとして真価が問われるのは、これからだろう。この企画で最も視聴者から厳しい批評を受けた彼女だが、これからも頑張って欲しい。
今後の見所は?
番組は終了したが、デビューするまでは目が離せない。
どんな形でデビューするか?
若い女性グループはデビュー時のスタートダッシュが大切。デビュー前から彼女らの実力がある事は一目瞭然。どのような楽曲とビジュアルで世に現れるのか?。そして、どれだけの露出量が与えられるか?。女性グループの売り出し方について批判を浴び続けるLDHの力量と熱意が問われる。
デビュー前に辞退者は出ないか?
あまり考えたくないが、これまでの前例があるので心配がつきまとう。デビュー経験者3名の可能性は低いだろうが、”健康上の都合”や”方向性の違い”で辞退する者が現れても、それは仕方ないのでソッとしておきたい。
既存女性グループとの連携
「E-girls」の復権を掲げているが、この番組で生まれたのは「2代目E-girls」ではなく「CIRRA」となった。「LDH所属の女性グループ全体の底上げ」も掲げていること。来年の開催予定の『LDH Girls EXPO』があること。それらの事から各グループから合流・選抜したメンバーで『2代目E-girls』または『E-girls TRIBE』的なモノを作り上げることが予想できる。「CIRRA」はその話題作りの先鋒にしたいのだろう。
そうなった場合に邪推してしまう心配事が2点ある。1つ目は「既存グループのファンからの嫉妬」2つ目は「トアちゃんとGirls2の関係」。SNS上でファン同士が揉めているのを見ると気が滅入るので、これらを上手いこと舵取りして成功してほしい。
放送は終わったが、番組全体を振り返った感想記事を次回にまとめようと思う。

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