★☆☆☆☆ 2021 アメリカ 監督:スティーブン・チョボスキー 出演:ベン・プラット
あらすじ
エヴァン・ハンセンは友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日彼は、自分宛てに書いた「親愛なるエヴァン・ハンセンへ」から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、エヴァンはコナーが自ら命を絶ったことを知らされ…。
感想
スクールカースト底辺の主人公、若き学生特性の悩みや不安感、SNSなどの現代的なツールによる便利さと弊害、等々の問題をMIXした内容だが、ステレオタイプな感動劇で目新しいポイントも無く、何一つとして私の心に刺さるものは無かった。作品が悪いのではなく、すっかりオジサンになった私に共感する感性は無くなったのかもしれないが…。
主人公と同じ学校の生徒コナーの自死を起因にストーリーが展開する。コナーと関係性の無かった主人公が偶然、渦中に巻き込まれ、ナンダカンダ経て成長する。
私は登場人物が死ぬことでストーリーを盛り上げる作品が嫌いだ。そのような作品全てを否定する訳ではないが、この映画はハナから「感動させる」を前提に作られたプロットのように感じてしまった。だから劇中に登場する人物の感情や行動は、どれも薄っぺらいモノのしか見えない。いわゆる「感動ポルノ」に近い印象を受けた。


コメント