2021 フランス 監督:レア・ミシウス 出演:アデル・エグザルコプロス ★3.5
あらすじ
”香り”を嗅ぐことで過去の記憶を観ることができる少女。その不思議な能力で母の過去を辿ると・・・・・・・。
11/18(金)公開『ファイブ・デビルズ』本予告
《第75回カンヌ国際映画祭 監督週間正式出品 クィア・パルム選出》新鋭レア・ミシウス監督×『アデル、ブルーは熱い色』アデル・エグザルコプロス主演11月18日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公...
感想
このタイトルでこのポスター・・・、なんだかとても怖そうな映画だがそうでもなかった。鑑賞後もタイトルの意味が分からなかったので確認したら作中の地名だったし。ツインピークスかよ。
フランスのSFサスペンスなのだが作品全の雰囲気が好き。アメリカ・ハリウッドのような派手で解りやすい怖がらせ方とは異なり、シットリと冷たい不穏な空気感がずっと続いて最後まで心地良い緊張感を保ちながら観ることができた。
いわゆるタイプリープ系でありながら、主人公の能力で過去や現在を改変したりトラブルを解決するというような展開はない。サスペンスでありながらそれほど怖がらせもしない。人種によるイジメや同性愛者への偏見などの問題を抱えた家族が前進するストーリーなのだが、ハートフルな感動映画でもない。このように書いてしまうとまるで何か物足りない映画のようだが、それぞれのテーマの匙加減と混ぜ方が良い塩梅で、他にはあまり観た事のないタイプの良いSF映画だった。
ラストシーンでは唐突に謎を残して終わるのだが、それほど難しい謎掛けではないし、解釈や考察の余白の持たせ方が良い。
オマケ
ママ役の女優さんが、なんだかとても色っぽい。気になってググっていたら今秋公開予定の映画にも出ているようで面白そうなので観に行こうかな。
映画『動物界』予告篇|11月8日[金]公開
2023年度セザール賞 最多12部門ノミネート!この世界では、人は、動物になる。映画『動物界』11月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他ロードショー【フランス動員100万人突破! 観る者の...
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