プレデター:バッドランド

映画・ドラマ

★★★☆☆ 2025 アメリカ 監督:ダン・トラクテンバーグ 出演:エル・ファニング、ディミトリウス・シュスター=コロアマタンギ

あらすじ

一族を追放された若きプレデターのデク。彼は、流れ着いた星で謎のアンドロイドと奇妙なコンビを組み、狩るか狩られるかの過酷なサバイバル・バトルに身を投じていく。

感想

公開翌週に劇場で鑑賞。

設定はプレデターだが、中身は少年マンガ。王道たるストーリーで意外性の無い展開だが、ずっと見せ場が続いて最後まで全く飽きさせない。とても面白いのだけど、プレデターでコレを観たいとは思わなかった。主役デクの性格も人間ぽくなり過ぎて、終盤に「仲間」や「家族」とか言い出すので冷めてしまった。

敵役にエイリアン・シリーズで悪名高い”ウェイランド・ユタニ社”にした事は成功だった。エイリアン・ファンとしては嬉しいクロスオーバーだし、登場したのは全員アンドロイドなので何体ぶっ壊しても罪悪感はない。さらにはパワーローダーの登場で、エイリアン2も想起させてくれた。

エイリアン・シリーズ以外にも様々な作品を想起させるシーンや設定が非常に多い。プロットも設定も、よく出来ているが、強い個性や意欲的なアイデアなどの作家性を感じることが無かったのが残念。

プレデターといえばカブトガニの様な醜い素顔だが、主役デクの容姿が「弱そうでかっこ悪い…」と予告映像を見て思っていた。映画本編でも序盤では同じ印象で、”不良グループ内でイキってる雑魚キャラ”みたいな雰囲気なのだが、最後にはスッカリ見違えて逞しく印象になり、ラストカットの顔面アップでシーンには感嘆した。

字幕版を観たかったが、私が訪れた時間には上映していなかったので、吹替を鑑賞。主役のドクは終始、プレデター語しか喋らないので、あまり吹替の意味は無かったw。でも、相棒のアンドロイド:ティアの吹替が苦手だった。陽気でおしゃべりな性格設定のせいかアニメキャラみたいな喋り方で、彼女が喋りだすとイライラしてしまった。

続編へ続くと思わせる、あの終わり方は蛇足で私はキライだ。しかし、母プレデターの登場は気になる。メス個体はどんな容姿なのか?、どのような生態系や家族形態なのか?、など、様々な興味が湧く。ただ、謎が多いキャラクターは、その謎が明るくなると魅力が失せるので、これ以上は見せて欲しくない気持ちも強い(^^;)。

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