ミッション:8ミニッツ

映画

2011 アメリカ 監督:ダンカン・ジョーンズ 出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ ★5.0

あらすじ

乗客が全員死亡した列車爆弾テロの犯人を探すために、米軍が新たに開発したシステムの仮想空間内で、犯行の8分前の世界を何度も体験する軍人。何度目かのループで犯人を特定出来たのだが・・・。

映画『ミッション:8ミニッツ』特報
『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督の長編第2作となるSFサスペンス。列車爆破事故の犯人を見つけるべく、犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、爆破直前の列車内を追体験していく男の運命を描く。困難なミッションを課せられた主人公を、『...

感想

先日『複製された男』を見てからジェイク・ギレンホール熱が再発し、公開当時にも劇場で鑑賞したこの作品を久しぶりに観たくなった。

いわゆる”ループもの”で、同じシチュエーションを事件解決まで何度も繰り返すパターンなのだが、本作の見せ場は事件解決後からだと言っていいだろう。

人工的に再現した仮想空間内の出来事なので、爆破テロの犯人を特定しても起きてしまった現実は変わらないし、実は主人公も悲劇的な境遇だったことが明かされるのだが、それに悲観せず”IF”の世界の可能性にかける主人公の姿は、とても前向きで明るい気分にさせてくれた。そして「バッドエンドだけどハッピーエンドかもしれない」と思わせるラスト展開は、絶望と希望、現実と仮想、生と死、それらの対比と交錯が良い塩梅で、視聴後に強い爽快感を与えてくれた。

コメディアンにチップを払った後に列車内や、最後の都会を歩くシーンが大好きだ。

オマケ

この監督のダンカン・ジョーンズって、デビッド・ボウイの息子だった。『月に囚われた男』が面白そうなので次に見る候補へ。

映画『月に囚われた男』予告編
地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため月の基地に滞在中の男が奇妙な出来事の数々に遭遇するSFスリラー。デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが初監督に挑み、男の悲しく恐ろしい運命を描く。『フロスト×ニクソン』のサム・ロックウェル...

コメント

タイトルとURLをコピーしました