うつ病で休職期間中の生活費は、”傷病手当”で賄っていた。
当時、会社員の私は健康保険に加入にしているので、会社の加盟している協会けんぽから”傷病手当”の受給資格を有していた。
傷病手当についての詳しい解説は様々なサイトに掲載されているのでここでは省くが、受給条件を満たしていれば働いていた時の給与の6〜7割程度の金額が支給される。きちんと通院・療養していれば、保険組合の所定書類を病院で記入してもらい会社を通じて提出するだけで面倒な手続きは必要無かった。
本当にありがたい制度だ。以前の休職時も利用したことがあるが、家庭を持つと更に有り難みを感る。会社員ならば毎月の給与から高額な社会保険料を天引きされるが、こんな時のために払い続けて良かったと痛感する。
受給期間は最大で1年半(18ヶ月)で、同じ病気で何度か休職した場合は期間が通算されるようだ。私の場合は3度とも”うつ病”による休職のため、今回は長くは休めないだろうと思ってたが、会社を通じて確認したところ、幸いにも最大の1年半の受給権利があるとのことだった。おそらく数年前に会社が加入している健康保険組合が変更されたせいかと思われる。
ただし、傷病手当は貰えても今までの生活と同じ支出していたのでは当然、生活費は足りない。それなりの銀行預金も有ったので当面の生活費には困らなかったが、長期休養となることを想定してからは節約を意識した生活を始めた。
休職の翌年、会社を退職して確定申告をした際に知ったのだが、傷病手当金は所得には含まれないようなので所得税も大幅に減ることになり、退職直後の支出削減にも繋がった。
本当に便利な制度だが、また利用するような事態は出来る限り避けたい。
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