家を建てるまで(20)太陽光発電

建築計画当時はどのハウスメーカでも太陽光発電を奨めてくる状況だった。そんな時流に乗って我が家も採用した。再エネ賦課金や廃棄方法が問題となっている現在ならば採用しなかったと思う。

計画

複数のハウスメーカーの中で唯一、パナホームのプランだけが屋根上に10kw以上のパネルが実装可能だった。10kw以上の発電は事業用規模とみなされ、全量売電で20年間の契約が可能になる。これがパナホームを選択した理由の一つだった。さらに東京電力の売電価格よりも、1円高く買い取ってくれる「パナソニック・ソーラープレミアム」というプランを利用するつもりでいた。

イニシャル費用は高額だが16年程度で回収し、その後はプラスに転じるシミュレーション結果だった。しかし、全て計画通りには行かないのが人生。建築計画当時から既に売電価格に低下が始まっていた。さらには「パナソニック・ソーラープレミアム」が新規受付を終了すると突然発表された。もしも建築工事が遅れなければ入会に間に合ったのでは?というタイミングで非常に悔しかった。

その後も何度か打ち合わせを進め、パナホームから提出された最終シュミレーション資料を確認すると、毎年度ごとに下落しているはずの売電単価が前年度の価格で計算されていた。その理由を質問すると「建物は完成していないが契約は前年度に済ませているので昨年度の単価になる」という説明だった。ただし、「万一、契約書に不備があった場合は、改めて契約し直すため今年度の単価になる可能性もある」とのこと。もしも今年度の単価で契約したら20年以内のイニシャル費用回収すら危うい状況だった。

引き渡し後のトラブル

この記事を書いている現在、順調に稼働しており、シミュレーションよりも前倒しの13年目でイニシャル費を回収できる見込みである。

完成当時にトラブルがあった。施工担当が発電装置のスイッチを入れ忘れていたため、引渡しから3ヶ月間ほど稼働していなかったのだ。非常にお粗末な話である。しかも入居して間もなく、発電装置が稼働している様子がないことに私が気が付き、2、3回ほど確認を催促したのだが「大丈夫です」との一点ばりの回答だった。結局、3ヶ月点検の際に発電装置が稼働していない事に気が付き、パナホーム側は平謝り。これには私もかなり怒ったが、損失した3ヶ月分の売電料の補填として、パナソニックの家電製品をプレゼントして頂き矛を収めた。

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