今年の春の話だが、私が以前に主催していたコミュニティのイベントを10年ぶりに催した。
どんなコミュニティなのかは身バレ防止のために詳細は伏せるが、活動当時のSNSはmixiが全盛期で、そこでのコミュニティ機能を利用して共通の趣味仲間を集めていた。ちなみに妻もそこで出会い、私の他にも数組の夫婦が誕生した。活動が盛んな頃は毎月20人くらいの規模のイベントを5年ほど続けたが、私自身が仕事や結婚などで多忙になった事と、会場にしていた店舗の廃業と重なり、幕を締めた。
昨年、当時の仲間の一人に会ったとき「久々にみんなを集めてよ!」と頼まれ、丁度良い会場も紹介してもらったので、同窓会のような気分でやるならば良いかと思い、mixiは利用せず連絡先の知っている仲間のみ声をかけた。
10年ぶりの呼びかけに、とても喜んでくれる者、返信が無い者、あるいは迷惑そうにする者、反応は様々だった。結婚して育児中の者も居たので、子連れでも参加可能なように段取りして久々のイベント開催を図った。
当日集まったのは凡そ20名。子連れは私を含めて3組。ほとんどが10年ぶりに会う者ばかりだったが、思いのほか皆、予想よりも老けておらず少し驚いた。当時の思い出話や、近況報告で話が盛り上がり、10年のブランクを感じさせない盛り上がりだった。
しかしながら、私は司会・進行を務めていたため、一人一人とじっくり話が出来なかった。解散後に2次会もあったのだが、子連れの私は不参加。せっかく皆に会える機会を作ったのに、私自身にとっては少し心残りなイベントになってしまった。
イベントから帰宅後、参加者達への連絡用に新たに作ったLINEグループへ、お礼のメッセージを送った。翌朝、参加者達から感想や沢山の写真が返信・共有されていた。10年という時間の経過やライスステージの変化で心が離れていても、皆の中に楽しい思い出が残っていたことが感じられて、それが嬉しく誇らしく思った。そして10年前のあの日々は、2度と戻れない美しい時間だったのだと痛感した。

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