借地権の交渉やハウスメーカー選びを進めている間は、実家の家族と会話することが多かった。思えば生前の母と最も会話をしたのはこの時期だったかもしれない。
父の介護、商売の廃業準備、老人ホームの祖母、などの愚痴を聞いてあげる事が母のストレス発散になっていたようだ。家族の昔話もいくつか聞いたが最も驚いたのは、私が生まれてすぐに両親が別居状態になり離婚寸前だった話。原因は嫁姑問題だったのだが、これから2世帯住宅を建てるのに、そんな話を聞かせるなよw。
実家に住む姉
実家の建替を進める上で、もう一つ面倒な問題があった。実家に住む姉に出て行ってもらわなければならないのだ。
姉は以前は一人暮らしをしていたが、”生活費の節約”と”父の介護を手伝う”という理由で、彼氏を連れて実家に戻ってきたのだ。『この彼氏とは、いずれ結婚する予定だ』として両親に紹介していたのだが、母の評判は非常に悪い。普段から挨拶しない。昼から酒を飲んでいる、仕事が長く続かず転々としている。という怪しい人物で、私が初めて会った時も昼間から酒臭かった。以前にも年下無職の彼氏と長年交際していたので、姉は男を見る目がないのだろう。
姉の主張
「姉と彼氏が建替に反対して実家に居座り続ける」というケースも想定した。それならば両親の面倒を最期まで診てくれれば良いと私は考えていたが、母は嫌がっていた。
姉への説明と説得は母がすることになり、話し合いの結果を待っていたある日、珍しく姉から私へ連絡が来た。「久しぶりに二人で食事はどうか」という誘いだった。悪い予感はしたが話し合いは避けられないので、誘いに応じた。
食事しながら両親の話をしていると、姉は自分の夢を語り出した。「いま勤めている飲食店を辞めて独立・開業したい」「家を建て替えるなら、敷地内に私のお店を開くスペースを設けて欲しい」「お母さんには私のお店を手伝ってもらう代わり、私も父の介護を手伝う」という内容だった。
こちらの予想の上回る要求に少し呆れてしまったが「建替のために夫婦で数千万円のローンを組むことになる。この計画に乗りたいならば、いくらお金を出せるのか?。開店のための資金や収支計画はあるのか?。お母さんはお店の手伝いなんて嫌がると思うけど、話合いは済んでいるのか?。」と、冷静に詰め寄ると、ぐうの音も出なくなった姉は矛を収めた。
母と姉の関係
後日、姉の話を母に報告すると「そんな話は聞いてない」と怒っていた。それからしばらくの間、母からは姉の、姉からは母の愚痴を聞かされることになり面倒だった。結局、姉は家を出ていくことが決まり、ひとまずはホッとしたのだが、近い将来に遺産相続などが発生した際に、また揉め事は起きないかという不安が残った。
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