母の介護 酷い病院もある

ある日の訪問看護中に看護師さんから酸素濃度が低くなっていてチアノーゼの可能性があるとの報告を受けた。「チアノーゼって何ですか?」て思いながらも取り急ぎかかりつけの医師に電話相談したところ、救急車を呼んで病院へ行くように指示を受けた。

指示通り救急車を呼び、母を乗せてもらい状況説明すると案の定、そこから受け入れ先が決まるまで20〜30分ぐらい待つ。これまで十数回ほど救急車に乗り合わせたが、通院していた大学病院にも救急外来はあるが、そこへ搬送されたことはない。コロナで大変なんだと承知しているが、毎度憤ってしまう。

病院やお医者さんには感謝するが、中には酷い病院もあった。

その日、受け入れが決まったのは初めて行く病院。母を降ろして待合ロビーで待機してしばらくすると、中年の女性看護師が怖い顔で近づいてきたと思ったら「ねぇ、靴は持ってきて無いの?、なんで?、これじゃ帰れないじゃん!」と強い口調で私に尋ねてた。こっちは慌てて救急車を呼んだので帰りの事など考えてないし、「患者の家族に向かって第一声がそれかよ!」と怒りが込み上げた。私が靴は無いことを伝えると「仕方ないから病院のスリッパ貸してあげるよ!」と言い捨て、どこかへ去っていった。母の状態についての何の説明もなかったが、帰りの心配するぐらいだから大事ではないのだろうと思っていた。

「この病院、大外れだな・・・」と落胆していると、母の待つ治療室に通されて検査結果が出るまで一緒に待つように案内された。母が寒そうにしているので、体にかける物を貸してもらえないかと近くにいた別の看護師さんにお願いすると、面倒臭そうに近くにあった毛布を渡されました。

しばらく病室で待機していると、上述の最初にムカついた女性看護師が現れ、大声で同僚と話し始めていた。「さっきの〇〇さんの検査結果、真っ赤っかだわ!。もうお手上げパーティ状態」などと茶化した様子で患者の様子を語っているのが聞こえた。その話相手である若い男性医師も同じようなノリ。その後も他の患者さんへの失礼な振る舞いを続けて目の当たりにすると、一刻も早く母を家に連れて帰りたくなった。

最後に「特に異常はないので、帰って頂いて大丈夫です。」と言われたが、「忙しいから早く帰れ」と私には聞こえたのでタクシーを呼んで帰宅。コートも靴下も持っていなかったので母には寒くて辛い思いをさせてしまい、こんなことなら救急車なんて呼ぶんじゃなかったと思った。あまりに忙し過ぎるせいか職員の頭が狂ってしまったのだろうか。本当に酷い病院だった。入院が出来なくて逆に良かった。

その翌日、訪問医と相談したところ「酸素濃度が低下したのは肺炎の症状も進んでいるため」との説明だったので、自宅に酸素チューブも設置した。

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