2015 デンマーク 監督:スネンサ・ピア 出演:ニコライ・コスター=ワルドウ ★4.0
あらすじ
薬物中毒カップルの自宅捜査中、酷い環境で育てらている赤ちゃんを見つけた熱血刑事。その刑事にも赤ちゃんがおり、愛する妻と暮らしていたが悲劇は訪れる。その時に刑事がとった行動は・・・。
感想
予告も見ず事前知識ゼロで見た事を後悔した。タイトルが似ている「ゆりかご揺らす手」ぽいストーリーかなと勝手に予想して見始めたら、想像の遥か上を行く重たい映画だった。映画冒頭、主演のニコライ・コスター=ワルドウがカッコ良くて刑事役が似合うじゃんと呑気に思っていた矢先、酷い状態の赤ちゃんが登場して青ざめた。
小さい子どもが犠牲になる話はとても苦手なので、中断しては数日後に再開してまた中断して・・・を何度か繰り返し最後まで見ることが出来た。面白かったけど本当に見るのが辛かった。。赤ちゃんが死んだ時の母親の発狂ぶりは見てられないし、赤ちゃんの遺体(もちろんフェイク)が何度か出るのだが、その度に「ウゥ・・・」と凹む。
後半の解決ムードに入って少し安心していたところでトドメの追い討ち展開があり、主人公の心が壊れる場面では泣いた。少しだけホッコリさせるプロローグだが、救いのない展開続きですっかり疲弊した私の心には焼石に水だった。
主人公はとても可哀想だが冷静になると、唐突に赤ちゃん摺り替えに走る場面では「妻のためとはいえ、なぜ!?」とツッコミを入れたくなるので、動機をもう少し描いて欲しかった。
オマケ
『毒親でも実母に育てられる方が、子供にとっては幸福なのだろうか?』
以前「ゴーン・ベイビー・ゴーン」でも触れた問題は、この映画でも盛り込まれていた。最後に選択した結果も共通していたが、子どもを持つ身である私には「本当にそれで良いのだろうか?」と思ってしまう。
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