突発性難聴に罹った…

発症

およそ1ヶ月前の夜、PCで動画を観ていると突然、スピーカー音の聴こえ方に違和感を覚えた。特に低音がゾワゾワして気持ちが悪い。疲れのせいで寝れば治ると思っていたら、そうはいかなかった。

翌朝になっても聴こえ方に違和感が続き、左の耳でブォーーーという低音の耳鳴りが続いて気持ちが悪い。取り急ぎいつも通りバイト先へ出勤したものの、仕事場の機械音や車のエンジン音がいつもより大きく響いて聴こえて頭が痛い。幸いにもその日は午前のみのシフトだったので午後から家でゆっくり休んだ。

翌日も耳鳴りは続き、平衡感覚にも違和感を覚えたので耳鼻科で診察を受けた。事前にネットで症状を検索していたので「耳管開放症」かな…と予測していたら、聴覚テストに異常はなく「耳垢が溜まっているだけ」という意外な診断だった。

鼓膜に固着した耳垢を溶かす薬を処方してもらい、1週間ほど様子を見たが改善への変化は全くない。しばらく耳栓をつけながら仕事を続けていたが、車の運転に不安を感じることもあったので配送の仕事は辞めようかと考え始めた。

治療

翌週の2度目の診察で「突発性難聴」と診断された。前週の聴覚検査と比べ、聴力の低下がハッキリと結果に現れた。まずは一週間ほどステロイド系の薬を服用して経過観察することになった。

診断の翌日、バイト先の上長に病気の報告と休暇の相談した。その上長も突発性難聴の経験があるようで、危険だから運転はさせられないし、辛い症状も理解するとのことで、しばらくバイトは休むこととなった。

外を歩いていれば通りかかる車のエンジン音がドッドッドッ…と頭の中に響く。屋内にいても人の声がキンキンと耳に響く。休養中は耳栓をして家に閉じこもっていた。ところが、すぐ近所で家屋の解体作業が始まり数日間、騒音に苦しんた。

自分でも突発性難聴の症状や治療法をネットで調べた。まずは大きな音を耳に入れないように耳栓をして生活し、イヤホンの利用も控えた。ストレス性の可能性もあるので家事や育児以外のことは何もせず、ゆっくりと休むことに専念。鍼灸治療も効果があるようで近所のクリニックを調査した。

左耳の低音が聴こえず、左右の耳で音の高さが異なって聞こえるため、趣味である音楽も楽しめなくなった。「3割ほどの人しか回復しない」「再発を繰り返す」という情報もあり、今までの生活には戻れないかも…と思うと不安に掻き立てられて、数日間は落ち込んだ。

休養と回復

薬を服用を開始してから3日目、ずっと続いていた低音の耳鳴りが突然止まった!。これは嬉しかった。2週間ほど続いていたストレスから開放されて、気持ちもかなり前向きになっていった。その後も高音の耳鳴りや別の症状が現れたりもしたが、全体的に回復へ向かっていること実感した。

翌週の診察の聴覚検査で聴力の回復も認められたので、治療は一旦終了した。ただし、繰り返し再発する病気なので、同様の異常が数日間続くようになったら、再び通院・治療するようにと言われた。

私の場合は、幸いにも早急な診察、休養、薬物治療が効果的だったようだ。

再発と後遺症

治療が終わっても完全に回復したわけではなく、眩暈や耳鳴り、聞こえ方の不快感などの症状は数日に1度発症する。ほとんどが日常生活に影響はない程度だが、あまり油断はできない。

子供を公園のボートに乗せて遊んでいた帰宅後、激しい眩暈に襲われて立てなくなり、船酔いしたかのように気持ち悪くなって寝込んだことあった。

子供と公園で遊んでいると、すぐ隣にいた人が指笛を突然吹いて、その音で耳と頭が痛くなって数分間座り込んでしまったこともあった。

そのような経験もあり、車の運転には少し不安が残ったため配送のバイトは辞めることにした。次は静かな環境で働ける仕事をしようと思う。

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