遺品整理 着物や洋服

遺品整理で意外と量があったのは衣服類。クローゼットに入りきらない衣装ケースも山のように積まれていた。何年も来ていない服やとっくに亡くなっている父の物まで。邪魔なのでポイポイ捨てていると、姉からストップがかかった。

「心の整理をしながら片付けさせて欲しい」と言われたので、3ヶ月ぐらい待ってあげたが片付けは進まない。全く家に来る様子もないので私も痺れを切らし、姉に最後通告をしてから処分を再開した。

どうやら自分の荷物や服を母の部屋のクローゼットに置いていたようで、それが無くなると困るので待ったをかけていたようだが、あいにくと既に私が処分してしまった物もあったようだ。

最後通告してから慌て片付け始める姉。「そんな物まで捨てずに残してどうするのか?」と思っていると、「これ全部フリマに出すから、車を出してちょうだい」と言い出す。内心、面倒くさいなと思いながらも付き合ってあげる事にした。

大きな公園で催されるフリマイベント内の出店スペースをレンタルして参加するスタイルで、当日の早朝と夕方、荷物の積み下ろしと運搬を手伝ってあげた。イベントが終わってから「全部で〇〇円分になったよ〜」と姉は喜んでいたが、沢山の売れ残りもあり結局それらは家に持ち帰り、あとで私が分別して廃棄処分をすることになった。姉の自己満足に付き合い、無駄に時間と手間を浪費した。

それら洋服とは別に、着物類が入った衣装ケース6個分もあり、これらは買取業者を手配して査定を頼んだ。母がずっと大事に保管していたようなので一応、生前に処分する許可を得ていた。母は値打ちのある物だと言っていたが、査定結果は、殆どが引取不可で総額5千円程度にしかならなかった。お金は期待していないが、母が聞いたらとてもガッカリしただろう。

これに懲りて、私も自分のクローゼットを見直して着ていない服を捨て始めた。

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