1991 日本 監督:中原俊 原作/脚本:三谷幸喜 出演:相島一之、豊川悦司 ★4.5
あらすじ
殺人事件の裁判に集められた12人の陪審員。早々に全員一致で無罪と決まったが、一人の陪審員の訴えにより話し合いを進めてゆくと・・・。
映画「12人の優しい日本人」予告
1991年(平成3年)公開
感想
最も好きな邦画。中学生の時に初めて観て以来、もう何度も繰り返し観ている。
室内での会話だけで終始するこの映画は、舞台や演劇など見たことがない中学生にとっては、とても新鮮で深く心に刻まれた。
今でも充分に面白い作品だが、もう30年以上前の作品なので時代の変化と共に違和感が強くなるポイントはある。特にタバコのシーンは顕著だが、最近は登場するキャラクター像が気になり始めた。昔のステレオタイプなオジサン・オバサンが多くて「こんなヤツいねぇよ」と思うようになってしまった。今もしも再演やリメイクしたら、どのようにアップデートするのか想像すると面白い。
元ネタである『十二人の怒れる男』を、実は最近まで観たことがなかった。この作品の展開や設定を基にしたパロディがあるとは聞いていたが、大詰めのオチとなる件までソックリだとは思わなかった・・・。そのため、本作の評価が少しだけ落ちた。
“三谷幸喜”を知った作品でもあり、後に古畑任三郎などが大ヒットした頃には、同級生達へ「売れる前から知っていた」と言わんばかりに、この映画をダビングしたビデオを配っていた。小学生の時に姉と観ていた『やっぱり猫が好き』も彼が携わっていた事を後年に知ると、なにか腑に落ちた。
オマケ
今年、古畑任三郎シリーズが一挙再放送していたが、やっぱり面白い。リメイクの噂もあるが古畑は田村正和ただ一人のままでいて欲しい。
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