家を建てるまで(9)ハウスメーカー決定

「パナホーム」を選択

鉄骨系メーカーではパナホームと決めていた。価格も仕様も他社と大きく変わりないが、2点の魅力的なポイントがあった。

1点目は『キラテック・タイル』。外観の美しさとメンテナンス性に惹かれていた。吹付の外壁よりもタイルに憧れていたし、サイディングのようにコーキングのラインが目立たないからだ。2点目は、10kw以上の太陽光パネルを搭載でき全量売電(事業売電)が可能だったから。今現在ならば太陽光パネルは検討しなかっただろうが、当時は優遇処置などに恵まれていた。イニシャル・コストがUPしても当時の売電価格設定では充分にメリットが見込まれた。

パナホームから最終見積を受け取ったものの、金額面で躊躇して回答は保留した。帰宅後に妻へ相談すると、答えはNG。希望よりも1000万円以上高かったので、その後に度断った。しかし先方は諦めず再交渉依頼の連絡が続いていた。

ギリギリまで「一条工務店」だった

「鉄骨が高ければ木造にすれば良い」と考えていたが、いざ木造系メーカーで見積を取ると、鉄骨系の価格帯と変わりなかった。新築計画そのものを諦めていたところ、タイミング良く一条工務店の営業マンから連絡が来た。ダメ元でパナホームの最終見積も見せた上で、もっと安くなるか聞いたところ、良い返事を得た。まだカタログやHPには掲載していない仕様の住宅があるそうで、以前よりも安価な見積を渡された。その見積を妻に見せると、即了承。

土壇場で変更

いよいよ一条工務店と契約!と、決めていたが土壇場で大逆転した。パナホームから「最終提案をさせて下さい」との連絡があり、仕事帰りに妻と展示場で打ち合わせをする事にした。仕様を1点づつ打ち合わせて不要分は減額し、そこからさらに値引きした額を提示された。ただし、本日その場で決定した場合との条件付き。

木造の一条工務店とかなり近い価格だった。しかも10kw以上の太陽光発電装置を含んでいる。ビックリする程の値引き額ではないが、かなり頑張ってくれたという印象。同席した妻も「いいんじゃない」と言ってくれたので、晴れて決定となった。

その後は、契約申込書を書いたり、今後のスケジュールを打ち合わせたら、22時を過ぎていた。帰り道はタメ息の連続だった。大きな決断ができた安堵と、これから来る不安からのモノだろう。

翌日に申込金100万円を振込み、工事請負契約書類にもサインすると「もう後には引けないんだ…」とビビり始めた。メーカー決定までにかなりの労力を使ったが、ようやく家作りのスタートに立ったばかり。これからは更に大変だろうが、楽しみながら進めていきたいと思った。

我が家のようにギリギリで契約先を変えることは珍しくなく。中には申込金まで払ってから変更するケースもあるそうだ。

4ヶ月で10社と打ち合わせ

提案・見積を依頼したのは以下の10社。

・サンヨーホームズ(軽量鉄骨3階建て)
・セキスイハイム(軽量鉄骨3階建て)
・サンヨーホームズ(軽量鉄骨3階建て)
・大和ハウス(軽量鉄骨3階建て)
・トヨタホーム(軽量鉄骨3階建て)
・パナホーム(軽量鉄骨3階建て)
・積水ハウス(軽量鉄骨2階建て)
・ヘーベルハウス(軽量鉄骨2階建て)
・一条工務店(木造3階建て)
・フリーダムアーキテクツデザイン(木造3階建て)
・ミサワホーム(木造3階建て)

各社に長所短所があるが、飛び抜けて良い会社・提案というのは無かったように感じた。当然ながら価格を重視して決めたが、タイミング、営業担当との相性、打合わせ場所までの距離、などが影響したと思う。

選考期間は約4ヶ月。各社と何度も打ち合わせしたので、体力的にも精神的にも、かなり疲れた。実家の母にも負担をかけてしまい申し訳なかった。しかし、気になる会社は全て話を聞いたので、きっと後悔はすることは無いだろう。

お断りの連絡も忘れずに

他のハウスメーカへお断りとお礼の連絡を入れた。営業担当の方達は本当に良く付き合って頂いたので心苦しかった。電話で今までの感謝を伝えつつ丁重にお断りをするべきと思ったが、何社も相手にすると疲れそうだったので夜中にメールで一斉に伝えた。

翌日、色んな返信が来た。「もっと値引きするから今からでも変更してほしい」とか、嫌味っぽい忠告を受けたり、今までの資料を返却して欲しいなど、反応は様々だった。

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