2024 日本 監督:安田淳一 出演:山口馬木也 ★3.0
あらすじ
タイプ・スリップした幕末の会津藩士。彼は時代劇の”斬られ役”として、現代を生きることになった…。
感想
久々に邦画を見た。無名俳優ばかりの低予算映画なのに、日本アカデミー最優秀作品。これは見たくなるでしょう。
面白かった。終始コメディだが、クライマックスは殺陣でビシッと締めてくれるし、プロローグのオチも好きだ。製作陣の熱意を感じる良い作品と思った。ただし「これが最優秀作品?』とは思った。色んなバイアスが加わった結果かな…と邪推してしまうが、無名だけど良い作品が評価されることは我々視聴者が面白い映画を発見する機会を増やすことになるので、益々この傾向に進んでもらいたい。
俳優
私が見たことがある俳優は、見事に一人も居なかった。それがとても良い。演技の良し悪しは別として、全く知らない俳優が演じることで、余計なノイズが入らず話に集中できることを改めて感じた。私があまり邦画を見ない原因の1つでもある。
でも正直、ちょっと見てられないな…と思ってしまう俳優もいたw。
現在ではなく”ゼロ年代”の話?
鑑賞中にチョクチョク気になることがある。タイム・スリップに関するツッコミはさて置いといて、スマホではなくガラケーを使っているし、TVで時代劇が放送されている。劇中の現代は20年くらい前なのか?と、推察されるポイントが幾つか登場する。
なぜ現在ではないのだろう?。それは『時代劇がお茶の間で愛されていた最期の時代』で話を進めたかったのかと考えた。もしも現在だと住職夫婦がTVで時代劇を見ていることに違和感を覚えるし、時代劇撮影所の現在は、劇中よりも更に厳しい状態に置かれているのかな?と、想像した。
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