すっかりオジサンになった友人達との飲み会で、話題に挙がるのは「お金」と「健康」。体力の衰えを感じた話をすると、アウトドア好きの友人から登山を勧められた。まず初心者には”高尾山”が丁度いいとのこと。登山に行くのは中学校の林間教室以来なので不安があったが、今の自分の体力を確認しようと思い、バイトの休日を利用して行ってみた。

子供を学校に送り出してから家を発った。新宿駅で乗り換え高尾行きの中央線に乗ると、紅葉シーズンが始まっているせいか平日なのに満員。下車すると高尾駅前には外国人客も多く、大勢の人がゾロゾロと高尾山口へ歩き始めていた。

目標はロープウェイは使わずに登り切る事。複数の登山コースの中から最もオーソドックな1号路を選び、高尾山口から頂上を目指した。いざ、登り始めると急な登り坂が続き、たった20分も経たずに心臓がバクバク。汗も止まらず上着やパーカーを脱ぎながら休憩すると、頂上まで着けるか不安になった。

15分おきに少休憩を挟みながら登り進め、ようやく中腹に到着。寄り道すると体力を無駄遣いしそうな気がしたので、神社仏閣や出店には目もくれず通り抜け、頂上を目指して進んでいった。

登り始めて約90分、なんとか頂上に到着。達成感というより安堵感でいっぱいだった。ゆっくり景色を眺めながら休憩しようと思ったが、頂上付近は人で溢れかえって落ち着く場所も無いし、景色を見ようにも眺めの良い場所は、写真撮影したい人が順番待ちする状態だった。
飲食店のビールとお蕎麦が美味しそうだったが満員のため入店を諦め、その辺の地ベタに座り、麓の売店で買ったチップスターを食べて小休憩。景色を少し眺めてから早々に下山を開始した。

下山は別のコースを歩いた。下山が一番楽しい工程で、人気も少なく景色をゆっくり楽しむことが出来た。下山を終える頃には体力はヘトヘト。脹ら脛がパンパンになるし、足の爪は内出血で黒く変色していた。頂上でゆっくり出来なかったので麓の茶屋に入り、饅頭・甘酒・カキ氷の甘味3点でパワーチャージして帰宅した。いつか娘も連れて、また登りたい。

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