ポーカー・フェイス シーズン1

番組

★★★★★ 監督:ライアン・ジョンソン 出演:ナターシャ・リオン、エイドリアン・ブロディ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ステファニー・スー、ニック・ノルティ

あらすじ

他人のウソを見抜ける能力を持つチャーリー。親友が殺された事件を追及した結果、命を狙われる事になった。追手からの逃避行の先々でも様々な事件に遭遇し…。

感想

久々にハマった海外ドラマで、めちゃくちゃ面白い!。3日間で一気見した。

シーズン2も先月に配信されたようなので、絶対に観る!

友達などにもオススメしたい作品だけど、視聴方法がU-NEXTなどに限られているのが残念。

主人公

本作最大の魅力は、女性主人公チャーリーのキャラクター性。まるでターミネーター1のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)のような見た目が強烈。キューティクルなど壊滅してそうなボサボサ髪が特徴で、すぐに覚えられるルックス。自堕落で女性らしさも皆無の振る舞いなのだが、服装は意外とオシャレで不潔感や嫌悪感を感じない絶妙なバランスを保っている。しゃがれ声も特徴で、吹替版もちゃんとオリジナルに寄せていた。

”他人の嘘を見抜く事ができる”という異能の持ち主という設定だが、この能力を使って事件を暴くことは無い。あくまで事件犯人の違和感を抱くキッカケになるだけで、その後は彼女自身の記憶力や推理力で真相に辿り着く。お節介で、すぐに相手の懐に入り込む、コテコテのオバチャンのようなコミュ力と好奇心も抜群で、事件解決に一役買うどころか、ドラマのプロットに必要な要素になっている。

気持ちの良いテンプレ演出

このドラマは「古畑任三郎」「コロンボ」のように、ドラマ冒頭に事件犯行に至るまでの様子を描き、その後に主人公が現れて犯人を追い詰めるパターンである。さらに手が加えられて面白いのは、犯行後にドラマの時系列を巻き戻して、その現場や登場人物にチャーリーが関わっていたが分かることだ。これによって、逃避行中のチャーリーが事件に首を突っ込む動機や謎解きの布石を、ユニークかつ自然に描いている。もちろん都合の良い展開もあるが、これは推理ドラマではなくコメディとして見ているので全く気にはならない。

このパターンで各話ストーリーが進むが、シーズンを通しての大きな動きや布石も描かれる。シリーズ後半には、「死人が出ない」「オカルト風」「事件被害者は主人公」といったように、趣や展開を少し変えた話も登場して、飽きが来ないようになっていた。

ユニークな職業の犯人

チャーリーが逃避行先で出会う犯人や被害者たちの職業は、とてもユニーク。BBQ場の経営者、売れなくなったバンド、カーレーサー、映像作家。様々な職場のバックヤードを覗き見る事が出来るので、飽きずに楽しみ続ける事ができる。

犯人を演じるゲスト俳優も豪華で、1話目で予期せずエイドリアン・ブロディが登場して驚いた。他にもジョセフ・ゴードン=レヴィットやニック・ノルティも登場。シーズン2のゲストも楽しみだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました