始めて診療内科に通ってから10数年が経つが、これまで何度か病院を変えた。
まずは通い易い所へ
私が最初に通った診療内科は、職場の最寄駅にあるクリニックだった。理由は会社帰りに寄り易いからだ。家の近所にあれば申し分ないが、歯科は眼科と違って近所に心療内科があることは少ない。当時はネットの評判サイトなどは殆ど無い時代だったし、そもそも心療内科がどんな診療を行うかも分からなかったので、選び方が分からなかった。
始めてクリニックを訪れた時は、どんよりと暗い雰囲気に包まれた受付ロビーの居心地が悪くて、帰りたくなった。医師の問診が始まると、現在の状況や悩みを聞き、それに応じた薬を処方。とても事務的に診察は終わった。海外映画で見るような「カウンセリング」を想像していたので少し拍子抜けしたが、悪いポイントも無かったので通院を続けた。
人気のある小さなクリニックは予約できない
それから数年後、2度目の”うつ病”が発症したので以前のクリニックに診察を申し込むと、「患者が急増しており、しばらく新規受付できない」と断られた。仕方ないので別の心療内科を探すことにした。その当時にはネットで評判・口コミが参考できる時代だったので、それらを参考に近所のクリニックを探したのだが、第1、第2候補のクリニックは新規患者の受付は停止中だった。
第3候補のクリニックは、ネットの評判がとても悪かったが、とりあえず診察を受けてみた。診察医はクセの強い高齢の先生で、口コミに書かれていた通りの人物だった。だが、私はそれほど悪い印象は受けなかったので、通院を続けることにした。
医師を信頼できなくなり病院を変更
3度目の”うつ病”発症時も、上述の高齢の医師のクリニックへ通院した。ところが3ヶ月ほど経った辺りから医師の態度がキツくなり、傷病手当を受給目的にして私が詐病していると疑うような質問が始まった。母の介護により心労が重なっていた事を以前から報告していたのだが、母を看取った後も回復傾向が現れない事に疑いを持ち始めた様子で、「お母さんは何月何日に亡くなったの?」といった質問を繰り返し行い、過去のカルテを見ながら私の話の整合性を確認していた。このような事が何回か体験すると、その医師に会うこと自体が心労に感じてしまい、病院を変えることにした。
その医師に転院することを伝えて、他の病院への紹介状を用意してもらったのだが、その理由は「貴方の診察がイヤだから」と正直に言える訳もなく「引越しするため」と言っておいた。
変更先は大きなクリニック
変更先の病院は、都心部のビルにテナント入居している大きなクリニックを選択した。家から距離は離れているが、医師が数名常駐しているので予約を取り易いからだ。大きいクリニックなので事務的な診察になるかと思ったが、私と同じ年頃の院長が主治医に就き、丁寧に患者の話を聞いてくれた。血液検査なども行い、数値を示しながら摂るべき食事や薬のアドバイスもしてくれるので、信頼して通うことができた。デメリットは傷病手当受給のための書類記入を頼むと、完成までに1ヶ月くらい待つことだけだった。
実は、この病院の前に他の病院も受けていたのだが、医師との相性が悪くて2度目の診察は断っていた。気持ちがツライ時でも通院を続ける事が大事なので、自分に合わないと思った病院は選択肢から外す事を考えて方が良い。
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