★★☆☆☆ 2025 アメリカ 出演:アラン・リッチソン
あらすじ
アメリカ陸軍の元少佐、リーチャー。今回は麻薬取締局に協力し、捜査対象の組織へボスの息子のボディガードとして潜入捜査を行うことになった…。
感想
AmazonPrimeで鑑賞。シーズン1と2は非常に面白かったのでチェックしたが、3になると流石にマンネリ感は出てきた…。しかし、前シーズンからの変化や飽きさせない工夫をしているので、一定の面白さはキープしている。
飽きさせない工夫
1話の冒頭、偶然その場に居合わせたリーチャーが、暴漢に襲われた人(ボスの息子)を助ける。シーズン2にもソックリなシーンがあるので「またこのパターン?」と思っていたが後の展開で、それはボスの息子に近づくためのヤラセ事件だったことが分かる。簡単なミスリードに引っ掛かってしまった(^^;)。
リーチャーの有能かつ無敵なキャラクター像は、この作品の魅力ではあるが、ピンチに陥っても緊迫感がないのも事実。そんなリーチャーでも腕っぷしでは勝てない巨漢が今作に登場。最後は知能戦で勝利するが、フィジカルで劣り苦戦するリーチャーの姿は新鮮だった。
潜入捜査というシチュエーションも新しいパターンだった。何度か正体がバレそうなピンチを迎えるが、いつも通りリーチャーが有能過ぎて全くヒヤヒヤしなかった(^^;)。
マンネリやご都合展開も
野生のオスのフェロモン全開で、下半身も逞しいリーチャー。このシーズンでも健在で相棒の女性捜査官とも、しっかるヤってくれます。そして事件が終われば、男女関係も後腐れなく解消。たまには痴情で争って欲しいw。
舞台は田舎町。事件はリーチャー自身の過去と因縁がある。リーチャーは無敵。相棒も超優秀。協力者と意見の衝突はあるが後半で団結。これは3シーズンとも共通している基本パターン。そのため、上述のように冒頭ではミスリードにかかったものの、序盤で登場人物やメインプロットの理解が出来たあとは、先の展開が予想出来てしまった。「こいつは後で殺されちゃうな」とか「これが布石になるな」と思っていたら、全くその通りになる事が多く、後半は退屈だった。
加えて、ラスボスの”記憶喪失”という設定が酷かった。潜入先の組織を影で操る真のボスは、リーチャーと過去に因縁がある。ところが、潜入中のリーチャーと対面しても記憶が無いため気が付かない。という都合の良い展開は、かなり興を削がれた。
原作小説は知らないが、全体的なシナリオは、シーズン1、2よりも、かなり劣っていたと思う。とはいえ、とても好きな作品なのでシーズン4に期待している。
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