キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

映画

2025 アメリカ 監督:ジュリアス・オナー 出演:アンソニー・マッキー、ハリソン・フォード ★2.0

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あらすじ

初代スティーブ・ロジャースからの盾を受け継ぎ、新しい”キャプテン・アメリカ”となったサム・ウィルソン。ある資源を巡り世界大戦の危機へ発展する中、それを影で操る陰謀へと立ち向かっていく。

感想

何もかも物足りない。

説明が足りない

MCUシリーズの負の側面である「関連作品を見ていないとサッパリ分からない」典型作。それらを見ていた上でも、スッカリ忘れていたような10年以上前の作品キャラクターが重要人物で現れるから、熱心なファン以外は置いてけぼり。

レビュー評価が低かったが少しでも楽しもうと思い、ディスニープラスで前日譚であるドラマ・シリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を予習したが、そもそもこのドラマが面白くない。

戦闘力が足りない

あんまり強くない新キャプテン。先代と違い超人血清も打ってないから、装備は充実しても中身は普通の人間。努力と知恵で頑張っていることが評価されるべきポイントなのだが、他の主役ヒーローと比べて力不足は否めない。彼より強いヒーローが助けに現れてしまっては主役の面目が潰れてしまうし、脇を固めるサイド・ヒーローはもっと弱いので、全体的に火力不足。

今作のヴィランはレッド・ハルク。シリーズ最強クラスであるハルクと同等のパワーを持っていそうな相手と、どのように戦って勝利するのか注目したが、まぁまぁ善戦するけど終始劣勢が続き、最後は説得して終了。うーん、つまらん。

魅力が足りない

人間性としての魅力もイマイチ。真面目で清廉潔白なエリート、ご立派すぎて惹かれるものがなく退屈だ。出来杉くんが主役のドラえもんは面白くないだろう。

先代キャプテンも優等生タイプだったが、戦争・恋人との別れ・友人との敵対などハードでドラマチックなストーリーがあった。しかし2代目には無い。

キャプテンを引き継ぐまでの葛藤はドラマ・シリーズ内で語られた。先代と比較からくるプレッシャーや、人種差別問題が描かれるが、そのドラマに必然性は感じられず、後付け設定して物語を遠回りさせるだけの展開としか感じなかった。

そんな薄味ヒーローだから、わざわざ80過ぎたハリソン・フォードをヴィラン側に据えたのではないか。

オマケ

作品中での日本はアメリカを脅かす存在となっていて、架空の総理大臣は米国に怯まず自国利益を優先する強硬派。現実にもこのような政治家が現れてほしい。

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