少し前の体験だが、娘が通う学校のPTA委員に選ばれたので、少し頑張ってみた。
委員を務めた動機
最近は全国的にPTA活動が廃止・縮小しているようだが、娘の学校には熱心な保護者が居るようで、PTA活動は割と活発的に行われていた。全児童の保護者は入学と同時に原則加入するが、面倒だと思っている保護者は多い。なぜ、私が委員を引き受けたかと言えば、
- 役職を1度務めれば、翌年以降は免除されやすい。
- 私自身の母校でもあるで、地域に貢献したいという気持ちが芽生えた。
1つ目が主な理由である。PTA委員の仕事は全保護者の持ち回りで、在学中には1度は巡ってくるようだ。さらに、役員を務めれば翌年以降は永久免除。各委員の役職を務めれば翌年以降は役職免除。という制度だったので、さっさと面倒な務めを終わらせてしまおうという打算的な発想である。新1年生の保護者は役員にはなれないので、広報委員の委員長を引き受けた。
そんな消極的な動機だが、やるからには務めはしっかり果たしたいと思っていた。
広報委員の仕事
前年度の委員から引き継いだ仕事をやってみると、非合理的な事ばかりだった。
そもそもPTA広報の仕事は「PTAの活動内容を発信して活動を活性化する」ことが目的なのだが、前年度までの広報誌の内容が「教職員の紹介」や「学校行事の紹介」ばかりで、本来の目的が機能していない。過去のバックナンバーを見ると数年前から同じ活動のようで、思考停止のまま代々受け継いできたようだった。
プライバシー保護の課題も抱えており、児童や保護者・先生の写真が掲載NGなので、写真加工や原稿チェックのコストが大きくなっていた。また、広報記事の発信がWebと誌面の両方で行われており、世間はデジタル推進しているのに何故、誌面を継続しているか確認したら、くだらない理由だった。
という訳で、私の担当した年度中に活動内容をガラリと変えた。学校行事も職員紹介も取材中止。誌面発行も完全終了。取材対象はPTAの活動紹介のみ。発信方法はWebのみ。仕事の縮小・整理が出来たから翌年度の人員削減も提案。
急に活動内容を変えてしまうと他の保護者から顰蹙を買うのではないかと心配意見も有ったため、報告の場である全体会議には異論が出ても説得できるように理論武装して臨んだが、他のPTA委員や学校側から全く反対意見や質問は出なかった。むしろ褒められたw。
一番のストレスは人間関係
PTA委員の仕事自体には難しいものは無い。「仕事などが忙しくて時間が無い」意外で、委員活動を拒むの理由は「人間関係」だろう。私もそれがストレスだった。元も大きいのは男女の壁。
委員内の男性は私一人で、多勢のママを相手にすることは気苦労が多かった。PTAに限った事ではないが、保護者同士でさえも相手が男であるという理由だけで一方的にコミュニケーションを閉ざすママが一定数いる。これは本当に面倒だったし傷付くこともあった。DV夫にスマホも監視されてるんだろうか?。
議題をまとめたり作業を割り振るのも一苦労。仕事ならば、同じ会社内や業界内の人間は、考え方やバックボーンがある程度共有しているが、初めましての保護者同士だと何が出来て何を考えているか全然分からない。デジタルに疎い専業主婦からバリキャリまで居るからフォローも面倒だった。
総評
とても良い経験にはなった。学校の裏側も見れたし、PTAがどのような組織であるかも理解できた。しかし、次も喜んでやろうとは思わなかった。
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