2024 アメリカ 監督：M・ナイト・シャマラン 出演：ジョシュ・ハートネット ★3.0
あらすじ
最愛の娘を連れて世界的アーティストのライブに訪れた主人公。彼は捜査中の有名な連続殺人犯だった。実はこのライブは、彼を逮捕するべく警察が仕組んだ壮大な罠だった。
感想
いい親父になったジョシュ・ハートネットの姿を見たら、時の流れを感じずにはいられなかった。殺人犯と言えど、娘には気に入られたいとする父親としての挙動に痛いほど共感した。サイコな面を覗かせて恐怖感は煽るものの、終わってみれば劇中では一人も殺していないから、さほど嫌悪感も抱かない主人公。なかなか面白い人物だった。
シャマランらしさ
「ライブ会場からの脱出」というシチュエーションで最後まで引っ張れるのか？。と、疑問を感じ始めたころ、シャマラン監督ぽい仕掛けが働いた。それまでは背景の１つ過ぎなかった世界的ミュージシャンが予想外も行動をとり、「主人公が交代」したかのような活躍をする。この展開には驚いた。後に、このミュージシャン役の女優がシャマラン監督の娘であることを知ると、もっと驚いた。
ミュージシャンの活躍が終わると、次に焦点が当たるの主人公の奥さん。ジョシュと並ぶと少し地味な女優さんだったことあり、モブのまま出番は終わったと思っていたら、実は逮捕に至るキーマンだった。優秀な老女捜査官の存在感が良くて、振り返れば主人公側の敵は全員女だったことも面白い。
浅はかな私は中盤から「主人公の正体に気付いた娘が警察側に加担していく」という展開を想像していたが、大ハズレだったw。
オマケ
私が初めてジョシュを知った作品は「シャンプー台のむこうに」。懐かしくなり久々に見たら、やっぱり面白かった。
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