2011〜2019 アメリカ 監督:マシュー・ボーン、ブライアン・シンガー、サイモン・キンバーグ 出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファズベンダー、ジェニファー・ローレンス ★2.0
あらすじ
初期三部作の前日譚となるプロフェッサーX達の若い頃が舞台である”FG”。ミュータント全滅の危機を救うべく、ウルヴァリンが過去へ行く”F&P”。歴史改変した事により新たな世界線を描く”アポカリプス”。シリーズ最終作となる”DF”。
感想
このシリーズはプロフェッサーX、マグニート、ミスティークの3人を中心に話が展開するのだが、ウルヴァリンが登場しない作品は格段に面白くない。ウルヴァリン単独スピンオフが作られ続けて当然だよねと思ってしまった。F&Pの前半は主役級の扱いだが改造手術前の時代のため戦力ダウンの状態のせいなのか、最終決戦前に場外退場して主役交代してしまい残念だった。
代わりに主役となるプロフェッサーX、マグニートの二人が、なんだか物足りない。若い頃のストーリーとはいえ、初期三部作に登場した知性や老獪さを持つ人物とは、なんだか別人のように見えてしまい繋がりを感じられない。
そして、この二人の”対立と共闘”は”FG”は楽しめるが、以降の作品でも何回も繰り返すので「またこの展開かよ・・・」と、うんざりさせる。まるで別れと復縁を繰り返すカップルのようで辟易。
そのため、”アポカリプス”になると本当につまらない。ストーリもろくに覚えていない。見所はクイックシルバーの活躍のみだ。もう次の作品からは彼が主役でイイんじゃないかと思っていたら。”DF”では中盤であっけなく途中退場・・・。
最終作の”DF”は蛇足で駄作。世界線が違うとはいえ初期三部作でやった話を、展開に手を加えただけという印象。ジーン役の主役女優もファムケ・ヤンセンほどの魅力は無かったし、彼氏のサイクロプスも相変わらず活躍できない。なぜ作ったのだろうか?と思うような出来だ。
ウルヴァリンが出番のない作品でも少しだけカメオ出演する。それを見ると嬉しい反面、XーMENはウルヴァリンというキャラクターあっての作品なのだと痛感してしまう。
オマケ
1作目からプロフェッサーXの”ハゲネタ” を随所に仕込んでくるのだが、これは伏線とユーモアなのだろうが、あまり笑えなかった。でも、彼を演じたジェームズ・マカヴォイの近影写真を見たら、順調に額が広がっていて笑った。
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