前編からの続き。
祖母の預金口座から現金を引き出すため、必要書類を集め始めた。
疎遠の従姉妹に接触

相続権を持つ親族は、私・姉・従姉妹。姉の方は問題ないのだが、従姉妹は昔から疎遠状態で法要の時にしか顔を合わせることのない間柄。そんな相手に突然、相続の話を切り出して戸籍の提出をお願いするのは非常に気マズイ。
幸いにも別親族の法要で再開する機会があり、その場で事情を説明すると快く承諾してくれた。むしろ祖母の介護や葬儀などの一切を、私が負担していたことを申し訳なく思っていたようだ。
スムーズに審査が終わった”ゆうちょ銀行”
ゆうちょ銀行の手続きは早かった。初回に窓口で相談すると、受付と今後の手続き方法を説明をしてもらった。その数日後、郵送物が届き、説明資料や記入・捺印が必要となる書類が同梱されていた。
- 被相続人(祖母)の死亡証明書と戸籍謄本
- 相続人全員(孫3人)の戸籍謄本
- 相続人全員の捺印・署名した所定書類
書面の説明に従い必要書類の準備が出来たら、銀行窓口へ訪れると提出書類の確認・受付をしてくれた。その数日後、本審査が完了した旨の通知が郵送物で届き、祖母の口座にあった預金額が私の銀行口座へ振込済みであることは確認できた。窓口に足を運んだのは合計2回で済んだ。
提出書類が多い”共立信用組合”
一方の共立信用組合の手続きは、提出書類が多くて苦労した。下記の赤文字部分は、ゆうちょ銀行で提出の必要がなかった書類である。
- 被相続人(祖母)の死亡証明書と出生から死亡までの全ての戸籍謄本
- 相続人全員(孫3人)の戸籍謄本と印鑑証明書
- 相続人全員の捺印・署名した所定書類
- 他界済みの被相続人の子供2名(父と叔母)の戸籍または除籍謄本(改正前と現行の2種類)
これらを用意するためには、いくつかの煩わしい事があった。
故人の戸籍を揃えるために行政窓口を何ヶ所も訪ねた
1つ目の面倒は、祖母の戸籍を全て揃えることだった。死亡時の最新戸籍だけでは不充分であると説明されたので、祖母の最後の居住地である”A区”の行政サービス窓口へ相談すると、「”A区”に引っ越される前は”B区”にお住まいだったようなので、”B区”の行政サービス窓口へ行って取得してください」との説明。
仕方がないので日を改めて”B区”の行政サービス窓口へ訪れると「他の区にお住まいだった故人の戸籍は、B区の本庁に行かないと取得できません」との説明。
その日は時間がなく、また日を改めて”B区”本庁を訪れた。窓口で事情を相談して少し待っていると、「”B区”の前に”C県”に住んでいたようなのですが・・・」と言われて「今度は”C県”まで行かなきゃいけないのか…マジ面倒くせ〜」と落ち込んでいたら、「令和6年から他の自治体の戸籍も取得できるようになったのですが、どうしますか?」と聞かれたので即Goサインを出した。わざわざ”C県”まで行かず済んだことを安堵するとともに「ということは”A区”でも取得できるはずなのに、あの窓口担当はテキトーに済ませやがったな」と怒りが湧いた。
「他の自治体まで遡ると、最長で4時間かかる」と説明されたが、今日で終わらせたいと思い覚悟を決めて待った。2時間ほど経ち窓口へ呼び出されると「出生まで遡って調べると、”D区”に住んでいた頃の戸籍が戦時中に焼失しています。それを証明する書類を発行するためには”D区”本町へ行ってください。」とのこと。
トホホ…な結果に肩を落としたが、日を改めてD区本町へ訪ねた。ようやく祖母の全て戸籍が揃った頃には、”戦争の爪痕”や”戸籍制度の歴史と重要性”を実感することとなった。
ミスを繰り返す姉
姉には戸籍謄本の印鑑証明書の準備、そして指定書類への署名・捺印をお願いして、準備が出来たら郵送してもらった。後日、そられを窓口へ提出すると、審査NGが出た。書類に押された姉の実印が、印鑑証明書の印影と異なっていたのだ。
また、祖母の住所の記載についてもNGが出た。死亡時の住所を正しく記載していたのだが「銀行に届けられている住所と異なっている」との理由だった。そして、記載を訂正するためには、相続人全員の実印による訂正印が必要とのことだ。納得いかない点もあるが、姉の印鑑はこちら側のミスがあるので、その日は引き上げた。
姉を問いただし従兄弟にも再びお願いをして書類の訂正したのだが、この作業だけで2ヶ月ぐらいかかった。そして窓口に持ち込んで確認してもらうと、また姉の印鑑でNGが出た。今度は訂正印の印影が違ったのだ。これに怒りが込み上げて「もう信用できない。今夜、そっちの家に行くから印鑑用意しておいて!」と電話で姉に伝え、速やかに書類の訂正を終えた。
叔母の戸籍(除籍)謄本
被相続人(祖母)の戸籍を揃えて提出すると、他界済みの子供2名(父と叔母)の戸籍を追加提出するを求められた。その理由を聞くと「本当に死亡している確認が必要」とのこと。
父の方は問題ないが、叔母の戸籍は直系親族ではない私では入手できない。また従兄弟にお願いすることになった。従姉妹も仕事や家庭があるので、手間をかけさせて申し訳なかった。
およそ1ヶ月後、従姉妹から叔母の除籍謄本が届き、窓口へ提出すると「すみませんが、XX年〜XX年分の改製原戸籍も用意してください」と追加要求された。”改製原戸籍”とはコンピュータ導入前の手書き・縦書きの様式書類の戸籍である。落胆しながらも理由を尋ねると「他に孫(相続人)がいないか確認する必要がある」とのこと。度重なる追加要求にウンザリして「なぜ最初に言わなのか!?」と語気を強めに尋ねると、上長らしき人も現れて「申し訳ありません」と繰り返すばかり。
「従姉妹に叔母さんの戸籍を頼み直さなきゃ…、また1〜2ヶ月はかかるかな…」と考えていると、窓口担当から「次回は、いつごろ来れそうですか?」と聞いてきた。質問の意図を聞くと、「最初に準備した相続人達の戸籍と印鑑証明が発行から間もなく1年が経過するので、また用意し直して欲しい」とのこと。もう、いい加減にしてくれよ。一生終わらないじゃん…と、振り出しに戻された気がした。
ようやく終了
20万円を取り戻すために一体どれほどの手間がかかったのだろうか。何度か諦めようと思ったが、やはり20万円は返して欲しい。祖母も口座だけど私が立替えていたお金だし。
気まずいながらも従姉妹にお願いして追加書類が準備できた。再三の要求に対して従姉妹も流石に少し怪しみ始めていた…。
全ての書類を用意して「今日こそ終わりますように!」と、祈りながら窓口を訪ねた。用件を伝えると私の顔に気付いた役職者っぽい方が後ろから現れ、挨拶をされるとすぐに対応をしてくれた。20分ほど待った結果…、書類審査は無事終了!。翌週には現金受取りする段取りとなった。
なんとか正攻法でお金を取り戻せたけど、こんなに面倒くさい事になると分かっていたらバカ正直に申告せず、黙って引き落とせば良かったと痛感した。
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