2023 アメリカ 監督:クリストファー・ポルグリ 出演:ニコラス・ケイジ ★2.0
あらすじ
大学教授として普通の生活を送る主人公。ある日、何百万人もの夢の中に彼が一斉に現れたことから、一躍有名人となる。
感想
A24制作だったので、期待値を上げ過ぎてしまった。
雰囲気はとても良いのだが、雰囲気だけの映画だった。視聴者に考察をさせる謎要素が幾つもあるので奥が深そうに見えるが、軸となるストーリーに魅力がないので、考察してみようという気が起きない。
予告内容がストーリーの約9割
予告を見れば「夢に現れては暴れる主人公を、世間の人達が恐れ始めて・・・」という展開が伺えるが、本編もその通りのプロットで話は進んでいく。「その先には何が起きるのだろう!?」「この怪現象の原因は!?」と、期待しながら見始めたが、全然ストーリーが進まない。気が付けば上映時間のラスト15分前になっていた。
そして迎えたラスト。それまでの謎や、ミステリー・ホラーの雰囲気そのものまでブン投げられたので、すっかりシラケてしまった。
ニコラス・ケイジ
頼りないオヤジ役も、すっかり板に付いてきたニコラス・ケイジ。最近見た『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-(酷くてレビューを書く気も起きない)』でも同じような役柄だったが、『pig』ではタフで偏屈な役も演じている。シリアスもコミカルもこなす広いウイングの俳優というイメージ。60歳を超えたこれからが、むしろ楽しみ。
作品によって”ハゲ具合”もだいぶ違って見えるのだが、どんな塩梅で決めているのか気になる。
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