★★★☆☆ 2025 アメリカ 監督・脚本・製作:ザック・クレッガー 出演:ジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナー、オールデン・エアエンライク、オースティン・エイブラムズ、ケイリー・クリストファー、ベネディクト・ウォン、エイミー・マディガン
あらすじ
深夜2時17分。子どもたち17人がベッドから起き自らドアを開けたあと、暗闇の中へ走り出し姿を消した。消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだけ。なぜ、彼らは同じ時刻に忽然と消えたのか?。疑いをかけられた担任教師ガンディは、残された手がかりをもとに、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが…。
感想
予告映像では興味が無かったのだが、とても評判が良さそうなので気になり劇場へ足を運んだ。結果、最初の直感は正しく期待ハズレだった。
映画冒頭はとてもワクワクさせられた。子供達の失踪の原因は何か?。これから何が起きるのか?。期待が持てるスタートだったのだが、なかなか事件解決へ話が進まずに担任教師の身辺についての話が続くと段々イライラしてきた。いよいよ次の展開か!、とドキドキしてきた所で突然、時間を巻き戻して失踪児童のパパ視点のストーリーに切り替わった。
「あぁ、このパターンか…」と、見せ方が分かると更に好奇心が萎えてしまった。人物視点が次々と切り替わる事で事件の全貌が徐々に分かるパターンは、ホラー映画では珍しい。だが個人的には好きではない。理由は、主人公の能動性が損なわれて、受動的になりがちだからだ。
教師>パパ>警官>コソ泥>一人だけ無事だった児童、と主人公リレーが続くのだが、3人目辺りからは早く話を進めろよ!とイライラが募る。本作の上映時間が2時間を超える事も知っていたので、無駄な時間が多いと感じてしまった。
失踪の原因が明かされると、更に冷めてしまった。犯人たる人物がストーリー途中から唐突に現れるし、前半部分の匂わせ箇所は真相とは全く無関係だったからだ。タネが分かってしまった終盤は消化試合と言っても良い内容。ホラーらしい刺激的な映像はあるものの既視感のある演出ばかりだった。
ポスターにも描かれている子供達の特徴的な走り方も、どうしてもアラレちゃんの「キーン走り」が頭に浮かぶせいで笑ってしまい、没入できなかった。校長先生があの姿で現れた時は、まるでロバート秋山みたいで思わず吹き出したw。



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